このページでは、当園の主力作物である「梨」が一体どのように栽培されているのかをご紹介していきます。
梨は1年中 手間のかかる作物です。
普段なにげなく食べている梨の「一年」を
お楽しみいただけましたら幸いです。
それでは参りましょう!
オイラも一緒に見ていくよ❗️
11・12月:木の植え替え・肥料
老木を伐採して苗木と交換し、独自にブレンドした有機肥料を与えます。魚の匂いにレオンも興味津々。
「美味しい実をつけてくれますように〜!」
12~3月:剪定(せんてい)
数年先まで見極めながら、いらない枝を切って今年収穫する枝を棚に寝かせる「剪定」という作業を行います。
切り口には病気が入らないよう
ボンドを塗っていきます。
ボンド塗りは毎年ママが担当しているよ❗️通称「ボンドガール」☀️
4月:交配(こうはい)
多くの梨は違う品種同士でしか受粉できないため、人工交配が必須なのです!
交配用の梨の花が咲き始めるので
花をむしって雄しべだけを集めます。
集めた雄しべを24時間加熱すると、雄しべから黄色い花粉が出るので、それを小分けすれば交配の準備完了です!
梨の花は、遅く収穫になる 新興→新高→豊水・かおり・あきづき→幸水の順で咲いていきます。
交配本番!花が多いと養分が分散してしまい梨が大きく育たないので、いらない花を落として整理をしてから交配作業スタートです。
交配は「雨・強風・低温・朝霧がダメ」という、限られた条件下でしか行うことができません。(交配後2時間以内に雨が降ったらもう一度やり直し!)
「花が咲いているわずかな期間 × 限られた環境下」この時に全部の畑を回る必要があるのです…!
蜂や機械で交配するところもありますが、豊田梨園では耳掻きみたいな梵天(ぼんてん)という道具を使って、ベテランパート隊のチーム豊田で花の塊ごとに一つづつ心を込めて付けていきます。
花が咲いてから霜が降りたり雪が降ったりすると実がならなくなっちゃうから天候がとっても心配なんだ。
5月:摘果(てきか)
摘果とは、大きくなってくれそうな実だけを残し、養分を集中させる作業です。
1日でも早く作業を終わらせるため毎年GW返上。パートさん達と共にがんばります。
7月:最終摘果
最終の摘果を行います。梨は大きくても大味にならず、大きなものは直売でも特に人気があります。
大きな梨を作るためには必須の作業です。
6月の雨と7月の日照時間、
梨が大きくなるのに大変重要な時期です。
雨が続いたり、雹が降ったり極端な天候が多くて収穫までハラハラの連続💦💦泣
8月~10月:いよいよ出荷です!
8月からは直売所がオープン!
1年間の努力が実る時期です。
朝からどの色のポイントで採るのかを家族会議→ベストな梨を選んで収穫して、出荷します。
収穫・出荷・お客さま対応・電話応対・注文管理が入り乱れ大忙しですが、お客様から直接「待っていたわよ」という言葉が聞ける、
とても楽しみな日々でもあるのです。
この時期はママが夜まで帰ってこないから寂しい…。
毎年同じ作業の繰り返しのようですが、同じ年はありません。
特に最近の天候は想定外のことばかりです。
自然が相手の仕事なので、出荷までハラハラ、ドキドキですが、それでもその時々、考えられるすべての努力をしております。
家族経営のためご不便をおかけすることもございますが、美味しい梨をお届けできるよう、日々努力、勉強して参りますので、今後とも応援よろしくお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう❗️